整備やカスタム作業で最も重要なのは、外した部品の管理です。「あれ?このボルトどこから外したっけ?」という経験は誰にでもあるはずです。今回は、プロも実践している部品管理のテクニックをご紹介します。
基本的な部品管理の道具
必須アイテム
- マグネットトレイ(大小サイズ)
- 小分け用チャック付きビニール袋
- 油性マジック(細字・太字)
- マスキングテープ
- 段ボール箱(仕切り付き)
プロ直伝の管理テクニック
1. マグネットトレイの活用法
- 作業工程ごとに分けて使用
- トレイの位置を車両の部位と同じ位置に配置
- 大きさ別に分類して整理
笑える失敗談:トレイ混乱の法則
ベテラン整備士の鈴木さんは「昔、マグネットトレイを4つ並べて使っていたら、急いでいて全部混ぜてしまい、3時間かけて分類し直したことがあります(汗)」
2. ビニール袋活用術
- 部位ごとに分類
- 袋に取り外し場所を記入
- サイズごとにボルトを分類
- エア抜きをしてコンパクトに保管
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の実践
作業スペースの確保
- 工具置き場の明確化
- 仮置き場所の設定
- 清掃スペースの確保
部品の一時保管方法
- 大型パーツ:段ボール箱に保管
- 中型パーツ:マグネットトレイで管理
- 小型パーツ:ビニール袋で分類
プロのテクニック集
1. マーキング技術
- ボルトの向きを矢印で記入
- 組付け順序を数字で記入
- 左右の区別をL/Rで表記
2. 写真活用術
- 分解前に全体写真を撮影
- 複雑な配線は途中経過も撮影
- 特殊な取付け方法はクローズアップで記録
失敗しないための心得
よくあるミス防止策
- 作業開始前に収納場所を確保
- 複数作業を同時に行わない
- 急いでいても整理整頓を怠らない
プロの失敗談:消えたマーキング事件
「汗で手が滑って、せっかく書いたマジックが全部消えてしまい、結局バラした順番を思い出すのに2時間かかりました」という苦い経験から、今では必ずマスキングテープを使うようになったとか。
まとめ
部品管理は、作業効率と品質を左右する重要なポイントです。基本的なルールを守り、自分なりのシステムを確立することで、スムーズな作業が可能になります。
作業効率を上げるための黄金律
- 準備8割、作業2割の心構え
- 慌てた作業は事故のもと
- 整理整頓は次の作業への投資
最後に、ベテラン整備士の言葉:
「部品の整理ができない人に、良い仕事はできない。でも、誰もが最初は失敗だらけ。大切なのは、その失敗から学ぶこと」この言葉を胸に、効率的で安全な作業を心がけましょう!

