電装作業の必需品である電工ペンチ。「ただの工具でしょ？」という油断が、最悪の場合、車両火災や電装系統の故障を引き起こす可能性があります。今回は、電工ペンチの正しい使い方を解説します。
電工ペンチの基本知識
主な機能と特徴
- ワイヤーストリップ（被覆剥き）
- 圧着（端子の取り付け）
- 切断（配線カット）
- 曲げ加工（配線の整形）
笑える失敗談と重大な注意点
重大な失敗例（絶対に避けるべきこと）
- 誤った圧着による配線のショート
- 不適切な工具使用によるヒューズ系統の破損
- 配線の被覆剥きすぎによる断線リスク
笑える失敗談1：圧着の悲劇
DIY歴3年の鈴木さんは、「力こそパワー！」と信じて圧着作業を行いました。力を入れすぎて端子を潰してしまい、「なんか変だな？」と思いつつ作業を続行。エンジンルームで火花が散る派手な演出付きで、配線がショート。「まるで年末の花火大会みたいでした（汗）」
教訓：適切な圧力で作業を行うことが重要です。
笑える失敗談2：被覆剥きマスター？
初心者の田中さんは、配線の被覆を剥く作業中、「きれいに剥けた！」と得意げに作業を終えました。しかし、後で見てみると芯線まで切れていることが判明。「どうりで通電しないはずだ…」と気づくまでに2時間も悩んでいたとか。
正しい使用方法
1. 被覆剥き作業
- 適切な位置に配線をセット
- 力加減を調整して被覆だけを剥く
- 芯線を傷つけないよう注意
2. 圧着作業
- 端子サイズと配線の太さを確認
- 正しい向きで端子をセット
- 適度な力で均一に圧着
プロのテクニック
作業効率を上げるコツ
- 作業前に必ず端子のサイズを確認
- テスターで導通確認を忘れずに
- 複数の配線をまとめて処理する際は色分けで管理
失敗しないための準備
- 作業場所の明るさを確保
- 予備の端子や配線を用意
- 圧着見本を作成して比較
メンテナンスと保管
工具のケア
- 使用後は必ず清掃
- 刃部分の錆び防止
- 定期的な注油
安全作業のための重要ポイント
必ず守るべきこと
- バッテリーのマイナス端子を外してから作業
- 通電状態での作業は厳禁
- 作業後の導通チェックは必須
まとめ
電工ペンチは、電装作業には欠かせない重要な工具です。笑える失敗談もありますが、実際の作業では細心の注意が必要です。作業前チェックリスト
- 工具の状態確認
- 適切な端子と配線の準備
- 作業手順の確認
- 安全対策の実施
最後に一言：「急いては事を仕損じる」という言葉は、電装作業に最もふさわしい格言かもしれません。慎重に、でも自信を持って作業を進めましょう！
おまけ：電工ペンチあるある
- 「あれ？端子どこいった？」→足元に落ちてた
- 圧着した端子が取れる度に「今度こそ！」と力を入れすぎる
- 被覆剥きの練習で配線を大量消費
これらの失敗を笑い話として共有しながら、より安全で確実な作業を心がけていきましょう！
